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  アルパカのボディランゲージ

 草食動物のアルパカは、トラやオオカミなどの肉食動物とは違って、攻撃する武器も根性(!)もない、臆病でシャイな性格をしています。同じ草食動物でもゾウなどは、インドゾウなど一部で使役用に使われているものはともかく、基本的に野生動物ですし、体も巨大なので、怒らせると人間がケガすることもありますが、アルパカはもともと気弱な動物なうえ、家畜として長い歴史の中で改良されてきたせいか、人間に危害を加えるようなことはしません。小さいときから慣らしておけば、人によくなつく個体もいます。

 オーストラリアで17年前、羊からアルパカに転向した「クーラルー牧場」のオーナー・ジェニーさんはこう言います。
「アルパカはエキゾチックで、ビューティフルな動物。アルパカの目の高さは、ちょうど人間の目の高さと同じくらいでアイコンタクトがとりやすいのも魅力です」。羊の体高は低くて、目の表情を見るのは難しいですが、たしかにアルパカはちょうどよい高さなので、よく目が合います。それだけに気持ちが通じ合い、愛着がわくというのは納得できます。
 では、いくつかアルパカの感情表現を紹介しましょう。

●●● アルパカのボディランゲージ ●●●

【耳をピンと立てる】
不安なとき、警戒しているときです。物音がしたり、侵入者が来たときによくやります。耳はアンテナと同じ役割。まっすぐ立てて、微妙に動かし、少しでも情報収集をしようとしています。

【耳をうしろに伏せる】
怒っているとき、恐怖なとき、病気等で体調が悪いときなどのサインで「それ以上、近くに来るな」という意味です。ウマも同じです。

【くちびるを盛り上げる】
英語で“drop lip”、つまり柔らかいくちびるをひっくり返すようにして歯茎まで見えそうな表情をするときは、かなりムカついているときです。

【つばを吐く】
最も恐怖心でいっぱいになり「絶対こっちに来るな!」というときには、臭いつばを吐きます。「アルパカはつばに注意」と言われますが、彼らは蹴ったり、噛んだりもできない臆病な動物なので、つばが唯一の武器なのです。

【うずくまる】
“スフィンクス・ポジション”とも言われる、その場でうずくまり、かたまってしまう体勢をするときは、怖くて、走って逃げることもできない状態のようです。眠るときに伏せるのとは違います。

【スキップするように飛び跳ねる】
嬉しいとき、ハッピーなときは“プロンキング”と言って、ピョンピョンとスキップするように飛び跳ねて走ります。

【しっぽを少し曲げるようにして上に上げる】
「降参です、勘弁してください」というときです。ベビーアルパカがよくやります。

【しっぽを下方に丸め込む】
しっぽをおしりにぴったりつけて、足の間に挟み込むようにするときは、不安で怖いとき。犬が怖いときに、しっぽを丸め込むのと似ています。
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